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2020.06.03 Wednesday

私は人種差別に反対します

 

私は昨日インスタとツイッターに黒い画像を載せました。

これは米国の音楽業界が人種差別に抗議する為に6月2日の火曜日に業務を一時停止するよう

提案した事をきっかけに起きた運動で、一般人としてはこの日は差別について深く考える為に

SNSを休みましょう、という解釈になる運動かと思います(少し違っていたらごめんなさい)。

そして皆んな、今日は写真はお休みね、という意味で黒い画像を次々に載せています。

(決して黒人の方の肌の色を表しているのではないのです)。

 

私は人種差別反対をこの黒い画像をもって表明させて頂きます。

 

 

私はいつも文章が無駄に長いのですが今回はさらに長くなります (´・ω・`)

自分の中でも整理し切れていないのでとても長いです。時間のある方だけ読んで下さい。

 

 

インスタもツイッターも自分がフォローしている人に英語圏の人が多いのでTLには

警官が黒人の方の首を圧迫して死亡させた事への抗議によるデモの様子が毎日RTされて来ます。

自分のTLに飛び込んでくるのさえかなりの数なのですべてを見ることは出来ていませんが

それでもピックアップして見た現地の声やデモの様子はショッキングなものばかりでした。

日本ではデモが暴徒化して警官と衝突しているというお決まりの報道に終始していますが

私が見た生の声や映像ではただ座り込んだりバリケードを築いたりする非暴力的なデモ隊に

警官が暴力を振るったりパトカーを突進させたりという驚く様な映像がいくつもありました。

(勿論暴徒化しているグループもいます、ですがこれはそうでないグループに対する話です)

 

私は常に冷静に物事を見ようとしています。それが一人の人の発言ならば反対側の意見には

どういうものがあるのだろう?と検索するし、それが映像ならばこの前後に別の何かがあって

不都合な部分を切り取り都合の良いシーンだけを繋げた映像の可能性はないだろうか?と

疑う様にしています。しかしそんな疑いの余地を挟ませないように、現地の方々はそれが

起こる数分前からの映像を皆んなで載せています。その場に居た複数の人のいろんな角度から。

それは冷静に物事を見ようとする私の目にも明らかでした、

アメリカの"一部"(きっとここは重要)の警官は手を出していない相手に手を出してしまっている。

 

私はその事に深く傷つきました。と言うのも私は親の影響で小さい頃から刑事ドラマが大好きで

今でもサブスクで海外の刑事ドラマが入れば直ぐに見るぐらい大大大好きなんです。

そんな私にはアメリカの刑事さん達はヒーローなんです。私の知っているヒーローは無抵抗な

市民に暴力なんか振るわないんです。デモ隊の横でただ立っていただけの老人を突然突き飛ばして

転倒させたり(その後別の警官が老人を助けました)、店が襲われているから助けてくれと通報した

黒人店主にTVカメラの目の前で堂々と手錠をかけたり(なぜ?本当に意味が分からなくて混乱する)

それらの映像を見て私は涙が止まりませんでした。

 

私は警察を非難したい訳ではありません、デモに参加する警官もいるし同僚が黒人のデモ隊にだけ

暴力を振るった時に黒人の女性警官がその同僚に激しく詰め寄り抗議する映像も見ました。

だから私は警察全体に失望せずにいれています。ただやはり看過しがたい一部の警官の明らかな

差別と暴力行為に私は深く傷つき、悲しみ、憤っています。

 

そしてとても混乱しています。なぜ一部の警官はあんなにも黒人の方への憎悪を持っているのか。

日本にも差別はあります。けれど私の周りの人間関係にはここまであからさまな敵意を剥き出しに

した差別をする人がいないので彼ら一部の警官の感情を推察する事が出来ずショック状態でいます。

 

この問題を私はここ数日ずっと考えていました。黒人差別の問題は遥か昔からずっと続いているのに

私はやっと今真剣にこの問題に向き合っている自分に出会いました。

10代の時にふと見たドキメンタリー番組で自分と同い年ぐらいの若い黒人の女の子が

「私が店に入ると店員が後ろをついてくるのが嫌」と話しているのを見て「分かるそれ!」と

大きく頷いたのを覚えています。私も女子高生の時に髪を染め短いスカートだった為か雑貨屋や

コンビニに入ると店員さんが品出しの振りをして後ろをずっと着いてくる経験を何度かしました。

その度に私は心の中で叫びました「万引きなんかしないよ!」。その時その番組を見ていて私は

そうか…あの嫌な経験を黒人の子達はずっとし続けているのか、それはとても辛すぎる…と

黒人の人たちから見る世界をほんの一部共有出来てリアルに差別が怖く思えた瞬間がありました。

差別は、同じレベル(ここ大事かも)のものを経験した人にしか分からない痛みや悲しみがあります。

凄く軽い差別で「私も経験あるから気持ちわかるよ」なんて気軽に言ってはいけないと思います。

だって本当に差別ってレベルが違えば全く別物だから。日本にも差別があるし日本人として

海外の人から差別を受ける事もあります。ですがその程度の差別と黒人の方が受けている差別を

同じベクトルで語るのは明らかに間違っているし間違っている事に気づかない事が恐ろしいです。

多分車に轢かれて生死を彷徨った人に子供が乗る三輪車に足を轢かれただけの人が同じ経験だ♪

と言ってるのと同じぐらいそれはおかしな事だと思うんです(例えが極端ですみません)。

(勿論三輪車に轢かれても足は痛いです。怪我をする場合もあります。ですが死にません)

少なくとも私は今まで私が受けた差別で(精神面は別として)死にかけたことはありません。

 

差別について考えれば考えるほど出口が見えず困惑しています。

ある動画で黒人男性が10代の黒人の少年に、数年前にも同じデモがあったが何も変わらなかった

今このデモもきっと何も変えられない、だから頼む、お前の世代で何かうまい方法を考えてくれ、

そしてこの差別を止めてくれ。そう泣きながら少年に訴える人の動画を見ました。

訴えられた少年は真剣な顔で何度も頷いていました。

 

終わらないんだ

 

その動画を見て私はその事に気付きました。

だってこのデモで差別が終わるなら昔の人たちがしてきたデモの段階でとっくに差別は終わって

いるはずです。私たちは同じ事を繰り返している。終わらない事を永遠に繰り返している。

そう思って私はとても絶望しました。

けれど終わりが見えないからと言ってそれが私がこの問題に興味を無くしたり沈黙に逃げたり

する理由にはならないとも思いました。私には黒人の方々の本当の痛みは分からない、

そしてあそこまで黒人の方を憎む一部の警官の方の気持ちも分からない、

私には分からない事ばかりです。分からないから安易に賛成や反対を言うのは避けたい…

 

でも、私はつい先日、分からないから発言を避けた出来事がありました。

ある日ツイッターを見ていたら友人達が次々に検察庁法改正案に抗議するタグを呟いていて

過激な議論を目にする事に疲れてしばらくSNSから距離を置いていたので久々に見たら

皆んなが一斉に呟いていたタグを見て、これは何だろう?と自分なりに関連した記事を読み

賛成(または賛成では無いが反対とまでは言えない)という側の意見も読んでみました。

印象的に限りなく良く無い事態である気はするんだけど100%悪いという確証も持てずに

何より勉強不足で政治が分からなすぎてこの件で発言するのが怖い、もし何か言うなら

この空気に流されてじゃなくもう少し勉強して自分のタイミングで発言したいしなぁ、

と考えて発言する事をスルーして賛成でも反対でも無い透明なスタンスを取りました。

何に言及するかは個人の自由なのでこの行動自体はなんら問題はなかったと思います。

ただその後、テレビであるタレントさんが勉強不足で良く理解できていないから自分は

SNSで発言しませんでした。とおっしゃっているのを聞き、じゃこの人はこれから政治の

勉強をするのかな?と素朴な疑問が湧いた瞬間に自分に全てが返ってきました。

私は政治の勉強をしていません、決めつけて申し訳ないのですが多分あのタレントさんも

これから一杯勉強します!て思って言った発言では無かったのではないかと思います。

つまり私やその人は、勉強する気がないのに勉強が終わってからね!と永遠に実現しない

約束をしている事になります。これは平たく言うと「興味がないからどうでも良い」と

同義なんじゃないかとゾッとしてしまいました。

興味がないのは良いんです(本当はダメだけど)、何に言及して何に言及しないかも

個人の自由だからそこも良いんです。私がゾッとしたのは私自身が実際はしないのに

勉強してから発言しようと思っていた事と、発言を保留する事が賛成でも反対でも無い

中立な立場を表現できると思い込んでいた事にでした。

 

今回の差別への批判もそうだと思います。

殆どの日本人は海外のことだし…黒人差別は歴史が古いし私が何か言うのは気が引ける…

せめてもう少し勉強してから発言したい。そう思っている人が大勢いると思います。

 

で、本当に勉強しますか?今していますか?

 

もししないなら貴方はこの問題に一生口を出さないと言う事になってしまいませんか?

勉強をしてその件について豊富な知識がある人だけしか発言出来ないとなれば

殆どの人は殆どの事に永遠に発言出来なくなります。

勿論デマを信じて拡散してはダメです。だから何か発言するときはそれは本当に正しいか

注意すべきだとは思いますが、必ずしも勉強を十分にする必要は無いと思います。

貴方の何かが間違っていれば誰かが教えてくれるはずなので完璧にする必要は無いと思う。

 

そして私が自分にゾッとしたもう一つの理由である発言を保留した行為ですが

例えば私が学生で目の前で同級生同士で虐めが行われている場面に遭遇したら

虐めに加わるか、それを止めるか、一旦その場を離れ職員室の先生を呼びに行くか

私はその三択を迫られると思います。ですが私がした行動はまさにスルーです。

そのまま見て見ぬ振りをして家に帰ったようなものです。

何が怖いって、上記でも述べましたが私はこの行動が中立な立場を表現できると思って

いた事でした。虐めに加わっていない、かと言って虐めてる側を非難もしていない

"賛成でも反対でも無い透明なスタンス"、ザ・無害。と思っていた事にゾッとしたんです。

自分が虐めに遭っていて誰かが通り過ぎたのに助けてくれず助けを呼びに行っても

くれなかったら私はどれ程絶望するだろう。

自分が虐めをしていて誰かが通り過ぎた時、うわヤベッ先生呼ばれちゃう…と身構えた時

その人が何もせずただ通り過ぎただけだったら私は、あぁなるほどなぁ、

ほら見ろお前、お前皆んなに嫌われてるんだよ笑。誰も助けてくれないじゃん笑。

と虐めを続行する許可を貰えた気分になると思う。

 

沈黙で中立は表現出来ない

 

沈黙は必ず誰かを絶望させて誰かを喜ばせる。

私はその事を今回学びました。だから私は黒い画像をインスタとツイッターに上げました。

 

画像を上げる時に投稿ボタンを押す指が震えました。何も理解できていないのに

発言していいのか?日本人は口を出すなと言われないだろうか?フォロワーは減るかな?

いやそれより今まで私の絵を買ってくれた人でこの画像を不快に思う人がいたら

その人は自分の家にある私の絵を見る度に不快になってしまうのではないだろうか?

安くは無いお金を出してせっかく買ってくれた絵なのに私はそれをこの画像一枚で

台無しにしてしまわないだろうか?そんな事をグルグルと考えて投稿するのを迷いました。

 

けれどどうしても…見て見ぬ振りをして家には帰れなかった。

現実では自分で助ける事も出来ず先生を呼びに行く事も出来ません。

でも叫ぶことは出来ます、「そんな事をするのはやめて!」って。

叫ぶだけ?それ何の意味もないじゃん、と思われそうだし現にこの黒い画像の運動も

何の意味があるの?と思う人も多いと思う。

でもスルーせずそう叫ぶだけでも虐められた子は見捨てられる絶望を味わわずに済むし

虐めっ子は、うわぁなんかウゼェ奴がめっちゃ叫んでくるじゃんって嫌がると思う。

勿論それで簡単に虐め(差別)は無くならないけど無意味じゃ無いと思う。

何よりなにもしないでいたら黒人の方に絶望を、差別をする人に拍手を送るはめになる

のが凄く怖いので、うんと勇気を出して投稿しました。

 

一つ補足すると

この黒い画像の投稿には専用のタグがありましたが私はそのタグを付けませんでした。

私はムーブメントに乗りたかったのではなく自分の気持ちを発信したかっただけなので

タグの使用は避けました。

 

私はこの投稿を一生消さずに残そうと思っています。

私のインスタの画像一覧はカラフルな絵で溢れています。その中でこの黒い画像は

とても目立ちます。何年も先に私や誰かが私のカラフルな投稿の中にこの画像を見つけた時

再びこの問題を考えるきっかけになるように残しておきたいのです。

この問題はきっとまだまだ終わらない、私が生きているうちに解決しないかもしれない。

でも私は考える事を止めません。

 

 

私はできれば今後もあまり政治的な発言は積極的にしたくはないと考えています。

私の発言によって私の絵が好きだった人が私の絵を嫌いになる事がとても悲しいので。

作品と作者は別だと良く言いますが、そこを分けて考える努力をファンに求めるのならば

アーティスト側も全ての発言にそれ相応の責任を背負うべきだと思います。

私の弱弱な精神では今後の全ての行動や発言に責任を張り巡らせる程のメンタルが足らず

今また検察庁法改正案に抗議するタグが流行っても私は多分参加しません(多分だけどね)。

でも、勉強してから発言しようなんてバカみたいな言い訳は二度と自分にしません。

自分がした事、しなかった事の代償にきちんと向き合うつもりです。

そもそも発言だけがアクションでは無いので自分が出来る事を自分が出来る範囲で

したいと思います。それでも今回、こうした黒い画像の運動に参加したのは例えファンが

傷付いても、フォロワーがゼロになっても、絵が二度と売れなくなっても、

私はこの発言がしたいのか?と自分に問いただして、YESと思えたからです。

むこう五年間分のメンタルエネルギーを使い果たした気分です(苦笑。

(投稿ボタンを押すために本当に勇気が必要でした…(>_<))

 

 

 

流石に長すぎてここまで読んでくれた方はほぼいないと思いますが…

もし居れば、あなたの貴重な時間を私の戯言で削ってしまい申し訳ありませんでした。

貴方がこの駄文を読んで何を思われたかは私には分かりませんが(不快感ならすみません)

最後まで相手の話を聞こうとしてくれたその優しさに心から尊敬と感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

me
neme
きのした まどか
たぶんイラストレーター
関西生まれ千葉在住 / 動物好き

https://madotti.com

     
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